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[Bass] DingwallのCombustionを試奏してきた

Dingwall - Combustion 5st | MIKIGAKKI.COM

以前から色々試奏しまくっているDingwallですが、今回はそのDingwallの中でも一番コストパフォーマンスに優れたCombustionの5弦を試奏してきました。ちなみに、あまり見慣れない単語だったのでCombustionを辞書検索してみたところ、「燃焼」という意味らしいです。

このCombustionですが聞いたところによると、木材やピックアップなどはDingwallの本拠地カナダで用意し、それらを使って中国で製造、組み込みを行なっているようです。そのような方法をとることによってコストを削減し、価格を下げているみたいです。実際手に取るとわかるんですが、ペグやブリッジなどはZ3などで使われているパーツとは別物で、特にブリッジは完全に各弦ごとに独立したタイプになっていました。

実際に弾いてみた感想ですが、Z3やLSSなどのモデルとは別物というのが第一印象でした。まずネックがZ3よりも太くなっていて、握った感じがジャズベっぽい印象でした。あとピックアップの音色はZ3などと比べてローもハイも控えめの優しい音色といった感じで、「ヨーロピアンチョコレートのような甘い音色」という公式サイトでのピックアップ紹介文が的を得ているなと思いました。ボディ材がアルダーというのも、それに相まっているような印象でした。そんな甘口のピックアップとセットになっているのはEMGのプリアンプサーキットで、こちらもあまり大げさな味付けをしない控えめな感じでした。Dingwallはピックアップ周りのノイズの低さも特筆すべき点ですが、このCombustionも例外ではありませんでした。

ただ気になった点を述べると、Z3やLSSなどのシリーズに比べてDingwallの真骨頂とも言える低音の明瞭感に今ひとつ欠ける感がありました。恐らくこれは複合的な理由があると思うんですが、コストパフォーマンスを追求した結果、そういった所に影響が出ているのではないかなと思いました。ただこれはあくまでもZ3やLSSなどと比べての感想なので、決して輪郭が皆無な訳ではありません。あとはこれも比較した上でですが、荒っぽい言い方をすればブリッジやペグなどのパーツがちょっと安っぽく脆そうな質感でした。フレットの処理も少し甘い印象を受けました。

とは言え、あのDingwall特有の絶妙なトーンバランスを(そこそこ)低価格で手に入れられる恩恵は十分にあると思いますので、Dingwall入門機として持たれるのも十分アリだと思います。是非お試し下さいませ。

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