[Bass] 「KSD(Ken Smith Design)」のピックアップに交換した
私が今メインで使用しているジャズベースにしばらく搭載していた「
Nordstrand NJ5S」に別れを告げ、「KSD(Ken Smith Design)」のピックアップと交換しました。
理由は色々あるんですが、今回交換した大きな理由として「ピックアップの反応が良い」という点です。あとポールピースがバータイプなのと、完全にケースでカバーされている点です。
裏を見てみると、中は樹脂できっちり固められており、そしてその樹脂の中から配線用の頑丈そうなタグが出ていました。こういうしっかりした作りはちょっとしたアクシデントや衝撃にも十分耐えてくれそうで心強いです。ちなみに中身はいわゆる一般的なジャズベースのシングルコイルタイプと同じ仕様らしいですが、詳しくは企業秘密らしいです。
換装をお願いしたところ、「Nordstrand NJ5S」とサイズが一緒だったのでザグリ等の必要もなく簡単に装着できたとの事です。このピックアップのサイズについては少し悩ましい所で、メーカー毎に若干サイズが違ったりすることがあります。今回のピックアップはネック側とブリッジ側のサイズは全く同じなんですが、ネック側の方が若干小さいといったことも多々あります。
さて、肝心の音はこんな感じでした。2フィンガーとスラップのサンプル音源を用意しましたのでどうぞ。使用したベースのスペックは以前同様、アッシュボディ2ピースでネックはメイプル(指板はエボニー)の35インチスケール、プリアンプはNollの3バンドです。今回はDIを通したライン録音のみで、DAW内部でコンプをかけています。バランサーはセンター、プリアンプはハイとローを50%ほど持ち上げ、スラップではさらに少しミドルをカットしてあります。
サンプル音源 - KSD オリジナルピックアップ(2フィンガー)
サンプル音源 - KSD オリジナルピックアップ(スラップ)
個人的な感想は、まずピックアップの出力が以前に比べ強いと感じました。ポールピースがバータイプなのも理由の一つだと思いますが、そのおかげでピックアップの反応は確かにとても良いです。繊細なタッチでもしっかりと拾ってくれます。音の表情をつけやすい分、ごまかしは効かないピックアップだと思いました。
そしてその強い出力の影響か、音はミドルローからミドルにかけてとてもしっかりしているなと思いました。その分相対的に以前の「NJ5S」に比べハイが弱くなりましたが全然許容範囲です。むしろこれくらいハイが抑えられたおかげで、「NJ5S」でハイをブーストした際に目立ったサーノイズが大幅に軽減されていて、フルテン手前でもあまり気にならないレベルでした。
シングルコイルなのでPCモニター等の外来ノイズは拾いやすいものの、全般的にノイズ耐性も強いみたいです。ポールピースが突出しない完全なカバータイプなのでタッチノイズの心配することもなく、ピックアップカバーをフィンガーランプとして使用することに神経質にならなくて良いのはとても嬉しいです。(実は自宅で録音する際、いつもポールピースをテープでマスキングしていました)
あと加えて言うと、このミドルロー周辺が強いのは「ミックスしやすい」出音だなと感じました。今回のサンプル音源でもそうですが、手元のプリアンプ調整だけで、いい感じでドラムと噛み合うし、しっかりボトムを支えている安定感も感じさせます。ミックス段階であまりイコライジングしなくてもそのまま使えるタイプの音だと思います。
恐らく今回の「KSD(Ken Smith Design)」のピックアップは、これから長い間パートナーとして活躍してくれることになると思います。みなさんも「KSD(Ken Smith Design)」オリジナルピックアップ、いかがでしょうか?試す価値は十分あると思います。もし気になられたら、
Sleek Eliteの広瀬さんまでお問い合わせくださいませ。
<サイト内リンク>
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その2
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その3
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その4
「Dimarzio DP549」と「Nordstrand NJ5S」を比較してみた
<関連リンク>
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Sleek Elite内「Ken Smith Desgin」紹介ページ
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