[Bass] 「Dimarzio DP549」と「Nordstrand NJ5S」を比較してみた
少し前からコロコロとピックアップを交換していた私のベースですが、実を言うと水面下でまた交換をしておりました。Twitterで私のツイートをご覧になってらっしゃる方ならわかる方もいらっしゃるかと思いますが、
Nordstrandというメーカーの
NJ5Sというピックアップに変更いたしました。
なぜこのNJ5Sを選んだかと言うと、前々からここのピックアップの評判がすこぶる良く、仲良くさせてもらっている楽器屋のスタッフの方もプッシュされている程の代物なんですよね。、実はこのNordstrand、以前に交換したQ-tunerのピックアップに交換する際、Q-tunerと並んで自分の中では候補に挙がっていたんですよね。Q-tuner同様あまり安価ではありませんが、結局好奇心には勝てなかったという次第であります。
購入すると心に決めた後の行動は早いもので、前もって楽器屋のスタッフの方にNordstrandの輸入代理をされてらっしゃる
Sleek Eliteに仕様や価格を聞いておいてと頼んでいたんですが、暫く音沙汰がなかったので居ても立ってもいられず、直接Sleek Eliteの代表である広瀬さんに直接問い合わせてみることに。
広瀬さんの対応は迅速かつ丁寧で、広瀬さんのおすすめは「NJ5」という、いわゆるシングルコイルタイプのもので広瀬さん曰く、音がスプリットコイルタイプの「NJ5S」よりすっきりしていて広瀬さん好みとの事でしたが、家電等、外来ノイズを受けやすい環境で演奏する機会の多い私にとってはノイズに強いスプリットコイルの方が良く、広瀬さんのアドバイスもあって結果的に「NJ5S」にすることに。入金後の発送も早く、今回は広瀬さんには色々とお世話になりました。
さて、では実際どんな音なのかと言いますと、交換する前の「
Diamrzio DP549」と比較音源を作成いたしました。一部ハーフミュートを交えながら指で演奏しております。
サンプル音源 - Dimarzio DP549
サンプル音源 - Nordstrand NJ5S
セッティングはほぼ同じにしてあります。ライン音源にコンプを薄目にかけ、ほんの少しアンプシミュレータを加えてあります。ベースはアッシュボディ2ピースでネックはメイプル(指板はエボニー)、35インチスケール、プリアンプはNollの3バンドです。弦ですがKen Smithのテーパー弦で、DP549で録音した際はほぼ張りたてで、その1週間後にNJ5Sで録音しました。
こうやって聴き比べてみると、弦を張ってすぐに録音したDP549よりも1週間後のNJ5Sの方がハイのヌケが良いのには驚かされました。先ほどセッティングはほぼ一緒と書きましたが、プリアンプのハイは若干NJ5Sの方が抑え気味にしてあります。ハイだけではなく、ローも深いところから出てくる印象で、DP549もレンジが広いので気に入ってたのですが、NJ5Sはそれの上を行くレンジの広さのようです。NJ5Sと比べると、DP549は出力が大きいせいか、若干ローミドルがしっかりしているような印象を受けます。
個人的な総合評価として、今回のNJ5Sはアタリでした。暫くはこのピックアップを使い続けると思います。DP549が決して駄目だという訳ではなく寧ろとても好みの音だったんですが、スプリットコイルとは思えないNJ5Sのレンジの広さとヌケの良さと比較した結果、今回はNJ5Sに軍配が上がったといった感じです。ただしこのNJ5Sにも弱点と言えばいいのかわかりませんが、DP549は高出力な割に敏感なタッチにも反応するのでごまかしが効かないピックアップだったんですが、NJ5SはDP549のそれをも上回るような感じがします。逆に言えば己の粗が目立つピックアップなので、その辺りは覚悟した方が良いかも知れません。
NJ5SもDP549も5弦ベースのピックアップとしてはおすすめです。もしピックアップを交換を考えてる方がいらっしゃったら、是非選択肢に加えてみてください。
<関連リンク>
nordstrand pickups(英語)
Dimarzio
Sleek Elite
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