[Bass] KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その4
KSD[Ken Smith Design] BR664(DB) | MIKIGAKKI.COM
新しくKSD(Ken Smith Design)が入荷していたので試奏してきました。今回は2本です。
まずはアルダーボディの4弦。こちらは「
Alleva-Coppolo(アレバ・コッポロ)」のピックアップとKSDオリジナルプリアンプ、つまりSleek Eliteの広瀬さんオリジナル製作のプリアンプが内蔵されていました。
Alleva-Coppoloのピックアップはいわゆる王道サウンドにローとハイを少し加えた、控えめながらも芯はしっかりしているような音色でした。そしてオリジナルプリアンプは2バンドタイプのブーストのみで、基本的にはピックアップ同様ナチュラルに味付けをするタイプですが、綿密に音作りができるよう内部にディップスイッチがあり、そこを操作することによりプリアンプのキャラクターが大きく変化する仕様となっておりました。こういうタイプだと搭載するベースのスペックによって色々セッティングが変更できるのでとても便利そうでした。
ただひとつだけ気になったのはトーンコントロールの効き方が独特で、トーンを絞るとエンベローブフィルタを通したような音色になり、従来のものとは違った変化の仕方にちょっと戸惑いましたが、それ以外はとても使いやすくて上質なアルダーのジャズベに変わりありませんでした。
KSD(Ken Smith Design) BR625(IS) | MIKIGAKKI.COM
そして次は高音弦側にアルダー、低音弦側にアッシュというハイブリッド構成になっている5弦です。ピックアップはKSDオリジナルで、
恐らく私のJB-5と同じタイプだと思います。そしてプリアンプはNordstrand製の3バンドタイプでした。この組み合わせは個人的にヒットで、アルダーの持つしっかりしたミドルにとアッシュの持つ抜けるハイと逞しいローがほどよく加えられた音色がピックアップから出力され、それをプリアンプが嫌味のない範囲でパンチを加えたりと、とてもバランスの良い出音でした。感覚的ですがレコーディングでとても使いやすそうな出音だなと思いました。気になる点はなく、強いて言えばコントロールノブの数が多いので、覚えるまで少し時間がかかりそうな位でしょうか。
今までKSDのベースでいわゆる「ハズレ」に出会ったことはありませんが、今回も例外ではありませんでした。とても良い材から出る良い出音。まさに上質の一本といった風格を感じさせてくれます。
<サイト内リンク>
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その2
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その3
「KSD(Ken Smith Design)」のピックアップに交換した
関連リンク>
Sleek Elite内「Ken Smith Desgin」紹介ページ
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