[Bass] OPTIMAの弦を張ったF-Bassを試奏してきた
今回もF-Bassを試奏してきました。といっても
前回試奏したBNシリーズとは別の、VFシリーズです。感想から先に言うと、しっかりとした見事なまでの60年代王道ジャズベースサウンドを、5弦のLow-Bまでしっかり鳴るように磨きをかけた一本といった感じでした。
BNシリーズの多弦は34.5インチスケールなんですが、VFシリーズはあくまでも34インチで統一。そしてアルダーボディ。どこをどうとっても純粋に王道を追求したといった感じなんですが、現代のサウンドに対応できるようプリアンプも内蔵されています。このプリアンプが中々優秀で、3バンドともに全てブーストのみなんですが、フルテンにしても過剰なブーストはせず使いやすい仕様となっていました。
しかもこのプリアンプ、あくまでもプリアンプをOFF状態にしたパッシブのサウンドに色を付けるといった感じなので、このベースが持つ本来の音を大切にしている印象がとても強かったです。私はこういったスタンスのベースがとても好きで、私が現在メインで使用しているMoonのジャズベ5弦に着けているNollのプリアンプも同じような原音重視タイプなんですが、言い換えるとこのタイプのプリアンプは、楽器本体がしっかり良い音を出しているという前提あってこそ活きてくるものだと思います。
そして今回試奏したVFシリーズですが、
以前試奏したOPTIMA(オプティマ)という弦の金メッキバージョンが張られていました。サウンドにつきましては前回のクロムメッキと同じような印象だったので割愛しますが、今回は24金メッキということだったんですが、当初金メッキの弦と聞いた瞬間、キンキラキンの成金っぽいイメージを浮かべてしまい、あまり良い印象はなかったんですが、実際に見てみると意外にも派手さはなく落ち着いた色で、錆なくて長持ちするのならゴールドメッキ弦もいいなと思いました。
今回のF-Bass VFシリーズは60年代ジャズベースサウンドでLow-Bにも対応しているベースを探している方にはうってつけだと思います。アルダーが持つハリのある中域を意のままにブリブリと暴れさせることのできる、元気な悪ガキっぽいイメージでした。そしてBNシリーズは、その悪ガキが年を取り、背が伸びて少し大人になった感じのするベースだと私は思います。
あとF-Bass両シリーズに言えることなんですが、ボディバランスがとても良く、演奏性に非常にすぐれていることも特筆すべき点だと思います。ライブやスタジオでのリハーサルはともかく、レコーディングの際は座って演奏することも少なくないですが、その際の安定感が非常に良いです。
フェンダーの音にしっかりした多弦の鳴りと、もう少しプラスアルファが欲しい!という方にはF-Bassはおすすめです。
<サイト内リンク>
「F-Bass」と「Mayones」を試奏してきた
OPTIMA(オプティマ)のベース用コーティング弦を試してきた
<関連リンク>
F-Bass
MIKIGAKKI.COM : F-BASS(エフベース) VF5-60(SB)
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