このまま眠らせて ~歯は大切に~
えーどうもこんにちは。
この前作ったカレーがまだ少し残っているOtomaniaです。
実は私、2ヶ月前ほどから歯医者に通っているんです。というのもきっかけは、まだ幼い頃に歯の治療をしていたんですが、その箇所が劣化していたらしく、ある日それが完全に剥がれてしまったんです。剥がれた瞬間は「あ、取れちゃった。」程度にしか感じていなかったんですが、その後に冷たい飲み物を口にした途端、キーンと染みたんです。
少し補足させてもらうと私、どうやら普通の人より痛覚が鈍いらしく、以前も外出しようと思って自宅のドアに施錠をしようと思った際に、なんだか指の辺りに生温いものを感じてふと自分の手を見てみると、
したたり落ちるほどの出血をしていた経験がありました。
そんな私ですから、今回感じた歯の疼痛は、
ひょっとしたら割と重症なんじゃないかと少し不安になって、この際だからきちんと治そうと決心し、今現在まで通院しているという寸法なんです。
今通っている歯医者さんはちょっとした口コミで知りまして、通院してみて初めてわかった事ですが、やはり噂通りの良い所でした。歯医者さんの腕は確かで、患者の立場で親身に治療に取り組んでくれるとっても親切な所で、個人的には大変満足しています。
治療費以外は。
ただ、その口コミで入手していなかった情報の中で、実際にそこに通院し始めてわかったことが数点あるんです。
まずはその歯医者さん、治療するお医者さんが常時4人ぐらいいらっしゃるんです。診療代が数台ある歯医者さんは以前通っていたので別に驚くことはなかったんですが、お医者さんが数人いる所なんて初めてだったので驚きました。
まるで美容室のようです。
そしてもう1つ。これが一番驚いた事なんですが、
お医者さん、助手さん、全員女性なんです。
女性の歯医者さんというものはそれほど珍しくもないのでそこは問題ないんですが、
まさか全員女性だとは思っていなかったんです。しかもお医者さんも助手の方々も、割と可愛くて綺麗な方が多いんです。
はっきり言って嬉しい誤算でした。
しかしながらこの前、少し困ったことがあったんです。
1ヶ月ほど前だったでしょうか。その日も治療のため、その歯医者さんに赴いたんですが、その日は時間帯のせいもあってか、私以外の患者さんがほとんどいなくて、ほぼ貸切状態だったんです。まさに
「おーんなーのなっかにーおっとこーがひっとりー♪(関西独特の言い回し)」状態です。しかもその日、私の治療をして下さっていたお医者さんと助手の方は良いとして、他のスタッフの面々、今はやる事があまりなかったのか、
親切にも私に寄ってかかって話しかけて下さるんです。
先ほども述べたとおり、ここのスタッフの方々は腕もルックスも結構なレベルをお持ちで、助手の方々から列挙すると、今風の方から大和撫子タイプ、そして
いきなりタメ口聞いてくる元気娘。お医者さんたちは、かなり若くて、
最初は助手の方と勘違いしてしまった方や、よく私を治療して下さる歯科医の方は、少し華奢でメガネがとっても似合っていて、しかも
アニメ声という兵(つわもの)。そんな粒揃いの面々が一斉に話しかけてくるんです。
何だか、
女子校でからかわれる男性教諭の気持ちが理解できたような気がしました。
まあそんな
甘酸っぱい経験もあったりして今日に至るんですが、つい先日もいつもと同様に通院したんです。ただその日、前日から少し慌しかったせいで少し寝不足だったんです。元々あまり睡眠時間の少ない私ですが、流石に徹夜同然状態は辛いもので、その日は治療が終わったら早めに寝ようと思っていたんです。
ところがその日、ちょっとフライングをしてしまい、
治療中に眠ってしまったんです。正直驚きました。
睡魔が痛覚に勝るなんて夢にも思ってなかったんです。ただ今思うと、かなりの好条件だったかも知れません。ほぼ徹夜で、治療当時は診療台で横になっていて、室内は程よい空調。とどめは治療中、歯を治療する際に飛沫する水が顔にかからないよう、
ご丁寧にも顔にタオルがかけられていました。
私が目を覚ましたのは、治療して下さっていた
アニメ声のお医者さんが放った、「はい、(歯を)カチカチしてくださーい(アニメ声)。」という声。その瞬間、ふと我に返ったんですが、私が寝ていたのに気づいたお医者さんと助手の方に、
思いっきり苦笑いされました。Otomania、久しぶりに
顔から火が出る思いをしました。
そんな肩身の狭い思いをしながらも、その日の治療はほぼ終了。最後は助手の方(今風)が私の歯の後掃除をして下さることになったんです。実はこの日の治療、割と難儀なものだったらしく、この最後の段階に入るまでに実に2時間半を要していました。心の中で担当してくれたお医者さんと助手の方に感謝しつつ、最後の仕上げに身を任せていたんです。
その時、信じられない事が起きました。
先ほど、あれだけ恥ずかしい思いをしたにも関わらず、
再び眠りについてしまったんです。やはり2時間半の殆どを診療台で横になっていたからでしょうか。
体が完全に就寝モード突入していたっぽいです。ただ、流石に2回目なので、ある程度自分自身も警戒していたからかも知れませんが、眠りについたのはほんの一瞬で、すぐに目が覚めたんです。
ところがそれが意外な展開を引き起こしました。
その最後の仕上げでは、研磨等の作業がないためか、顔にタオルがかかっていなかったんです。そして私、いつもはそういったタオルを必要としない処置をしてもらっている際は、照射されるライトが眩しいのもあって、処置が終わるまで目を閉じているんです。ところが今回、先ほど眠ってしまい、今もなお同じ過ちを繰り返そうとしている自分に対して咄嗟に反応したんでしょう。「あーやばいやばい。」と、思わずぱっと目を見開いてしまったんです。
すると私の視界に飛び込んできたのは、
前方10センチほどの超至近距離にある助手の方の顔だったんです。処理して下さってるから顔が近いのは当たり前と言えば当たり前なんで良しとしても、治療していた箇所のせいかわかりませんが、お互いの顔のパーツの位置がほぼ同一だったんです。
つまり、
迂闊にくしゃみでも出ようものならキスしかねない状態だったんです。
「ああー!こっちの方がもっとやばい!」と思わず心の中で叫びました。
ふと目を開けば、目の前には今にも接触しそうな唇。
健全な殿方なら動揺するに決まっています。と思いつつも、、今は助手の方が真剣に処置をされてらっしゃる状態。そんな時に変な気を起こしていたら失礼です。私は冷静になろうと思い、落ち着こうと思っていた時に、
再び信じられない事が。
どこの歯医者さんでも同じだと思うんですが、治療等の作業効率のために、診療台のすぐ近くに器具を並べてあるデスクがあると思うんです。今通っている歯医者さんも例外ではなく、私が横たわっている所のすぐ脇にデスクが置いてあり、デスクと私を挟むような位置に回転する椅子があって、そこにお医者さんが座り、器具を取替える際には椅子を回転させるだけという効率的な配置になっているんです。そして彼女が器具を取り替えようとし、椅子を回転させた時です。
彼女の髪の毛が私の顔を撫でたんです。しかも鼻を中心に。
ほんの十数秒だったんですが、それでも
私の鼻に刺激を与えるのは十分でした。そして彼女は私の方へ向き直し、さっきと同様、
接触寸前の距離まで顔を近づけてきたんです。はっきり言ってピンチです。先ほど十分にくすぐられて、今にもくしゃみしそうな私。目の前には彼女の顔。
これは何かの試練なんでしょうか。今現時点では、治療という範疇なら必要としないんですが、
できれば今だけタオルを顔にかけて欲しいと願いました。
とりあえず今は何も考えないよう目を瞑ろうと思ったんですが、目を閉じてしまうと今にも寝てしまいそうで、2回も眠ってしまった手前、
これ以上恥ずかしい思いをしたくないという思いもあり、フラストレーションは溜まる一方。どうせなら
最初から最後まで眠ったままで、何も知らない方が良かったと心の底から思いました。しかしいずれにせよ、
くしゃみだけは我慢しないといけないので、それだけは何とかしようと必死に堪えていたんです。
そう思った途端、再び彼女が体をデスクに向け、
髪の毛のセカンドアタックをかましてくるではないですか。髪の毛攻撃は一度だけで終わるだろうと思っていた
自分の甘さを痛感しました。
結局私が出した結論は、「くしゃみは我慢しつつ、
眠いらないよう薄目を開ける。」というものでした。そこからの約15分、
ある意味己との闘いでした。
何だかとっても疲れました。週末はゆっくり過ごそうと思います。
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