[Bass] MTD - 635-24を試奏してきた
MTDの635を試奏してきました。今回の635は楽器のトップ材としては珍しいマンゴーを用いた一本でした。
我々にとってマンゴーは食用として果実の部分が身近ですが、調べてみるとマンゴーの樹木は種類によっては30m以上もの高さになるものもあるそうです。ただしそれほど太くはならず、なおかつ虫喰い穴が多く耐久性も決して良い方ではないので、楽器材として使える部分が少ないそうです。そういうことを考えると今回のトップ材は大きさといい美しい見た目としい結構貴重な部類になるのではないでしょうか。
弾いてみた感想は、MTDらしいクリアーでギラッとしたサウンドでバック材のAshのパンチ力も程よく付加されている印象でした。音作りはプリアンプをフラットから始めるのではなくハイとローをフルテンにし、そこから適宜削りつつ必要に合わせてミドルを調整するといった使い方の方がやりやすいように感じました。全体的に重量が比較的軽めに作られているのでそこまで強いパンチはありませんが、弾き方によっては元気なサウンドになってくれそうでした。個人的には少々わざと暴れさせるようにパワフルに弾いた方が心地よかったです。
MTDのベースは一本一本がとても個性が強く、同じスペックでもまるでキャラクターが違うことがあります。それについては一長一短かも知れませんが、言い方を変えればそれほどキャラクターに振り幅があるというのは自分好みの一本に出会う可能性も高くなるということですので、MTDで一生ものを探されている方はその価格を恐れず積極的に試奏されることをおすすめします。
程よいパンチ力とクリアーさを感じさせるMTD - 635-24。是非お試し下さいませ。
余談ですが、このMTDを試奏した日に応対して下さった米田さんという女性スタッフの方と色々お話させてもらった際、彼女もバンドでベースを弾いてらっしゃるという話になったので、「どんなバンドなんですか?」と尋ねた所、「『失禁少女』という、おむつを履いて演奏するバンドです!」という返答をいただきました。最初は冗談だと思っていたのですが、YouTubeで検索すると本当でした。
もし島村楽器梅田ロフト店に行かれる事がありましたら、米田さんに「YouTubeでおむつを履いている米田さん見ましたよ!」と声をかけてあげると喜んでくれるかも知れません。
<関連リンク>
島村楽器オンラインストア MTD 635-24 MANGO
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