[Bass] Wyn - WSB-6 を試奏してきた
久しぶりにWynを試奏してきました。といってもすでに一度試奏していたのですが、記事にするタイミングを逃してしまったのでもう一度試奏し再確認してきました。
今回のWSB-6はボディのトップとバックがClaro Walnut、そしてコアがAfirican Mahoganyという3層構造で、ネックはWenge、Padouk、Bubingaの3種類を使った7層構造にになっていました。とにかくボディトップが上品で美しく、指板に使用されている濃淡がはっきりとしたCocobolo材はとても印象的で、この大胆なレイアウトはWynならではといった感じではないでしょうか。
弾いてみた感想は、優しくもしっかり逞しい中域から低域の音色がとても印象的でした。使用されているNordstrandのピックアップはとてもレンジが広く、ともすればそのレンジの広さ故に高域がチリチリと神経質な音を出してしまう事さえあるのですがこのWSB-6はそういった神経質な要素は皆無で、同じくNordstrandのプリアンプをフルテンにしてやっと少しブライトさを帯びるほど高域が大人しかったです。これは言い換えると、Nordstrandのピックアップが使用材の特色を素直に引き出しているからと言えるかも知れません。非常に落ち着いたその音色は、派手な音を好まない方におすすめしたいです。
ただ以前から述べているようにWynのベースはブリッジの位置等構造上の都合で、ローフレットが一般的なものより少し遠くになるのが難点で、特に35インチスケールになると実質的には36インチぐらいの感覚に近くなります。ですので身体の小さな方やリーチの短い方は相応の工夫が必要になります。あとこれも以前から言及していますが、Nordstrandのピックアップはポールピースに触れるとタッチノイズが出やすいので、そういったノイズ対策も必要になってくる可能性が高いですので、その点はご注意下さい。
決して派手ではないですが中低域の優しさと逞しさには信頼を置けるWyn - WSB-6。是非お試し下さいませ。
<関連リンク>
Wyn[ウィン] WSB-6 3Layer/Claro walnut/Afirican mahogany/Claro walnut | MIKIGAKKI.COM
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