大金星
えーどうもこんにちは。つい最近、
身内に殺される夢を見たおとまにあでございます。
先日、所用で久しぶりに百貨店に行ったんですが、目的地に到着したのが夕方だったもので、ついでにこの建物内にあるフードコートで食事を済ませようと思ったんです。
目的地に到着し、用事を済ませ、早速フードコートへ。
そこで軒を連ねる、様々なお店のウィンドウを何気なく物色している最中の事でした。
それが目に入った瞬間、
私はメデューサに睨まれたように固まってしまいました。
何ですかこのクリーチャーは。
念の為に言っておきますと、写真左の「五目らーめん」が普通のサイズです。しかも、なぜかこの怪物だけ、
容器が巨大なすり鉢なんです。
これってあれですか?
私への挑戦状か何かですか?
と、あれこれ考えているが後か先か、何時の間にか固まっていた足は
お店へ真っ直ぐ向かっていたのでした。そして迷う事無く「横綱らーめん」を注文。
しかし、注文した直後にふと我に返り、「何故このラーメンを注文したのか」という自己問答に入ってあれこれ考えたんです。そして導き出された結果が、
実物がどんなものなのか見たい:○
実際食べてみたい:△
食べきれる自信がある:XX
つまり、
ただ興味本位でこのバケモノを注文してしまったんです。もうこの時点で
プチ後悔してます。
少々やるせない気持ちになっていたんですが、もう注文してしまった以上は引き返せないと腹をくくり、念のため相手の情報を引き出しておこうと、備え付けのメニューを開いてみたんです。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
勝てる気がしません。いきなり戦意喪失です。
こうなる事なら、予め最初にメニューを開いておくべきでした。先ほどとは打って変わって、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉が
とてもネガティブな響きに感じました。
ですが、じたばた足掻いても、もうどうにもなりません。出来る限りの覚悟はしました。「さあ、かかってきやがれ!」と心の中で雄叫びを上げた直後、いよいよヤツがやってきました。「もう逃げも隠れもしない。さあ来い!」と心の中で自分を奮起させ、待ちに待ったヤツとファーストコンタクトです。
隊長、尻尾巻いて逃げていいですか?
だってこの器、
顔面突っ込めますよ?
割り箸、
中央に置けないですよ?
私はおろか、
周りのお客さんも固まってますよ?
ハッキリ言って無理です。衝動的に注文した自分を恨みます。まるで
竜王に「ひのきのぼう」で立ち向かっているような気分です。ここまで力の差を見せ付けられるとは思ってもいませんでした。
親ゆずりの無鉄砲で子どものときから損ばかりしている。
漱石さんが、とてつもなく偉大に思えてきました。
この場から逃げ出したい。そう思いながらも、幼い頃から貧乏性な私。そんな勿体無い事をしたくありません。
進むも地獄、退くも地獄。ああお父さんお母さん、こんな勢いだけで動いてしまった私をどうかお許し下さい。こんな愚かで軽率な私を遠い空から笑ってやって下さい。
(※両親とも健在です。)
何だかんだ言って、結局平らげてしまいました。
今度はこのパフェでも挑戦しようかなぁと思っています。
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