[Bass] Freedom Custom Guitar Research - Dulake を試奏してきた
Freedomから渾身のニューモデル「Dulake」が入荷したという情報をいただいたので早速試奏してきました。
まず目を引いたのがこの色。鮮やかで深みのある青がとても綺麗です。杢を際立たせたQuilted Mapleも素晴らしいです。「瑠璃」というカラーネームだそうです。個人的にFreedomのベースってジャズベの発展系というイメージが強かったんですが今回のDulakeはまるで違っていて、欧州製のベースを彷彿とさせるような優雅なボディシェイプが印象的でした。MapleとWengeという組み合わせのネックもコントラストが効いていて素敵です。
音の方はと言うと、パッシブとアクティブで印象が違いました。パッシブではあまりハイは出ず、その分ローがかなり図太かったです。Wengeの影響がかなり出ているように感じました。そしてアクティブにするとキャラが変わり、いわゆるハイエンド然としたリッチなハイがほどよく加味されて、EQフラットでそのまま使えそうな出音で、個人的には結構好きな音でした。EQの効き方はAguilarのような感じでとてもパワフルでした。
今回のDulekeで特筆したいのがこのARIMIZO & ONE POINT JOINTという、家屋や枡の継ぎ目によく見られる
アリ溝継ぎという手法をネックとボディに取り入れ、さらにそこを一枚の円盤状プレートと一本のボルトだけで繋ぐという画期的なシステムです。実はこれ、このボルトを回してネックとボディの密着度を変更することにより、ベースの音色を変えてしまうとんでもないシステムなんです。
正直言うとそのシステムを口頭で聞いただけの時点では、このシステムの効果についてはあまり信用していませんでした。仮に変わったとしても僅かなものだろうと思っていました。ところが実際に触らせてもらって驚きました。かなり変わるんです。特にアタックが顕著で、最も締めている状態ではかなりレスポンスが良くタイトな鳴り方をしていたのに対し、そこからボルトを90度ほど緩めた状態で弾くと、さっきまでアタック時に出ていたハイが抑えられて落ち着いた音になったんですよね。語弊があるかも知れませんが、簡単に言えばボルトの締め具合でモダン系とビンテージ系それぞれの音色を出せるんです。これには驚きました。実際に試している際、横にいた店員さんも思わず声を上げるほど、その変わりっぷりに驚いてらっしゃいました。
こちらの4弦の方もとても綺麗な色で、「砂漠」というカラーネームだそうです。今回は5弦のみ試奏だったので確認はできませんでしたが、こちらも5弦同様、六角レンチで音色調整ができるようになっています。4弦と5弦ではネックの仕様が若干異なる点も、作り手のこだわりを感じさせられます。
ちなみにこのDulakeですが、名前の由来が独特で、公式サイトに以下のように書いてあります。
Dulakeとは、私達が命名した想像上の恐竜の名前です。しっかりと大地に足をつけ、問答無用で縦横無尽に動きまわる恐竜の様に、Dulakeは地を這う低音から、余韻のあるメロディアスなフレーズやスラップまで、しっかりと音程を発音させながら、ふくよかな倍音を併せ持つ21世紀の恐竜です。
恐竜とは驚きです。そして名前の由来だけでなくカラーネームも独特で、「悪夢」、「ビー玉」、「夕焼け番長」など個性的な名前が沢山あるので、名前を見るだけでもかなり楽しいです。是非ご自分の目で確かめてみて下さいませ。
一本で様々なキャラクターを使い分けることが可能なDulake、是非お試し下さい。
<関連リンク>
Freedom Custom Guitar Research - Dulake Series
Freedom Custom Guitar Research - Dulake Series Color Chart
FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Dulake-4 | MIKIGAKKI.COM
FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Dulake-5 | MIKIGAKKI.COM
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