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呪い？

事の発端は数日前でした。

たまごさんとお話をしていたんですがその最中に突然「歯が痛くて何もできない。」と、かなり苦しそうな感じで話していたのが始まりです。どうやら親知らずがその周囲の歯や歯茎を圧迫し、それが原因で痛みが生じたようです。

私はすぐに歯医者に行くように進言しました。最初は嫌がっていたたまごさんですが何とか説得し、最終的にはちゃんと歯医者に行くと言って、その日は終わりました。そして後日たまごさんは歯医者に行き、無事に抜歯を終えたようでした。

親知らずを抜いた直後って、人によってはその部位が強く痛んだり腫れたりするケースも少なくないんですが、幸いたまごさんはそういった症状もなさそうだったで、ちょっと安心していたんです。

しかしその抜歯翌日、わが耳を疑うような事をたまごさんは言いました。

なんともう1本あった親知らずも抜いたんです。
2日連続で親知らずを抜いたんです。

連続で親知らずを抜くとしても、大抵は最初に抜いた傷口の状態が安定してから2本目に取り掛かるのが普通です。実際、過去にそういう相談をしたことがありました。短くても数日は間隔を空けると思います。

たまごさんの場合も例外ではなく、歯医者さんは間隔を空けるよう仰ったらしいんですが、どうやら無理に頼み込んで抜いてもらったらしいです。なぜそんな無茶なことしたのかを問い詰めると、どの道抜かなくちゃいけない状態だったので、スケジュール的にも今が丁度良いのでとの事。

確かに一度歯医者にかかると一定期間通院に時間を費やさなければならないので、やるんなら一気にという気持ちもわからなくはないです。それだけならまだいいんですが、もうひとつの理由が、「最初に抜いた日とその翌日も抜いた部位が痛くなかったから、これなら連続で抜いても大丈夫かなと思った。」という事です。

それ、単に麻酔と痛み止めが効いていただけちゃうんかと（略。

案の定、2本目を抜いた翌日くらいを皮切りに、ものすごく痛むわ顔は腫れるわでたまごさんは悶絶。しかもたまごさん、抜いた後の傷口をお子さんに指でつっつかれたりとまさに踏んだり蹴ったり状態だったそうです。

現在、たまごさんは抜歯してから1週間くらい経過したようなんですが、昨日、あくびが原因で傷口が広がったようです。ここまで来るとたまごさんには気の毒なんですが、ひょっとしてそれはギャグでやっているのかと言いたいくらいです。

少し話を戻しますが、たまごさんは2本目の抜歯後、何日も痛みと腫れが治まらなくて悶絶されていた頃くらいから、ある言葉を呟き始めるようになりました。

「この痛み、皆に飛んでいきますように。」

私自身は冗談として軽く流していました。勿論たまごさん自身も同じ気持ちだったでしょう。しかし言葉とは恐ろしいもので、この呪詛とも言える呟きの犠牲者が後日本当に現れるなんて夢にも思いませんでした。

現在、森野あるじさんも歯が徐々に痛みを増しているらしく、ろいぱらの担当をして下さっているSさんも1ヶ月ほど前から歯の痛みに悩まされていらっしゃるらしく、いつ痛みが増すかわからない現状に不安を募らせていらっしゃるようです。

たまごさん、恐ろしい子！

実はたまごさんの呪いは今に始まったことではなく、私も一度その被害にあったことがありまして、数年前の夏、沖縄に行く私を羨んだたまごさんが出発直前、「雨降ったらええねん。」と私に吐き捨てたんですが、実際に沖縄に到着した途端、雨どころか台風直撃でホテルに缶詰状態になり、しかも飛行機が飛ばなくなったせいで延泊を余儀なくされた経験がありました。

沖縄の件については季節的な要素も含んでいるので一概には言えませんが、森野あるじさんの場合はすごいです。

当時、指が折れているのに気いてなかったたまごさんのおとぼけっぷりをあるじさんが笑った所、たまごさんが「人の事笑ったら同じような目にあうで。」と言っちゃったから大変。数日後にあるじさん、自宅で指を挟んでひどい内出血をされてました。因果応報とはこいう事なのかも知れません。

なんかこんな風に例を挙げていくと、たまごさんは恐怖新聞を発行できるんじゃないかと思うくらい禍々しい人に見えるんですが、たまごさんも現在は歯痛に悩まされているので、因果応報と言うよりも、人を呪わば穴二つという言葉の方がしっくりくるかも知れません。皆さんも言葉には気をつけましょうね。

あ、あとこれは余談なんですが、

実を言うと今回、たまごさんが親知らずを抜くということになったお陰で、私自身も抜かなければならない親知らずが存在していることを思い出して、この際ということで抜いてきちゃいました。私の場合、幸い痛覚が鈍いせいか、抜歯翌日から痛み止めの必要がないくらい順調な回復ぶりで自分でもびっくりです。これはきっと、たまごさんが私の分まで痛みを感じてくれているんだとポジティブに受け止めておくことにします。

たまごさんありがとう。痛みのお返しは勘弁して下さいね。