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サイドワインダー

えー実は今回の長文を入力している最中に、ブラウザがエラーを出して、一度強制終了してしまうという悲劇に苛まれたばかりのおとあにあでございます。

先日、ちょっとした買い物に出かける為に車を運転していたんですよね。で、目的地がそれほど遠くない場所だったので、地の利を活かして、抜け道街道をスイスイ走ってた訳なんですよ。ただその日は運悪く、いつもならあまり人気の無い片側１車線の場所が、その日は近くにある塾に通っている ガリ勉ども 勉学に励むお子様達を迎えるべく、父兄様方の車が路肩に駐車していたんですよ。

駐車していると言えど、片側１車線なので、対向車線を使えば問題なく通過できる状態だったので、さほど気にも留めず、何気なく車を走らせていたんですが、暫くすると前方に１台の軽自動車を見つけたんです。あまり新しくはない、むしろ少し古そうな白の軽自動車が、私と同じ進路を取っていたんです。そして、まだ私とその軽自動車の距離が遠い時は気づかなかったんですが、段々距離が近づくにつれて、その車の異変に気づいたんですよ。

その軽自動車、ぶっちゃけありえないぐらいの超スロースピードでトロトロ走ってるんですよ。

制限速度遵守などと言うレベルの遅さじゃないです。大げさ抜きにして、そこら辺のおばちゃんが運転するママチャリの方が確実に速かったです。何してんだとは思いながらも、ひょっとしたら、どこか故障してやむなく非常停止する場所を探しているのかも知れないと思い、暫く後方で距離を開けて様子を伺っていたんですよ。しかし、待てど暮らせど状況は変化せず、流石の私も痺れを切らして、スキを見つけて追い抜こうと思ったんですよ。そう思った瞬間に、第２の異変が起こりました。

その軽自動車、今度は道幅いっぱいの蛇行運転を始めたんです。

何やってんだ！！と思い始めたのも束の間、先ほど申し上げた、塾のお迎え目的で駐車している車にフラフラと近寄って行くではありませんか！危ない！と思ってヒヤヒヤ見ていたら、ギリギリの所でハンドルを切って回避するんですよ。このままだと埒があかないので、私はどこかの路地に入り、さらに裏道を使って迂回しようとしたんですよ。多少遅いぐらいならまだしも、蛇行し始めるなんて、ひょっとしたら作為的にそんな事をしている愉快犯かも知れないと思い、関わっても仕方がないと思ったので、迂回を決意したんですよ。そして路肩駐車している車の群れを抜けた瞬間、第３の異変が始まったんですよ。

その軽自動車、とうとうガードレールにぶつかり始めたんですよ。

バキッ！ガリガリッ！メリメリッ！と嫌な音を立てながらも、蛇行運転は止める気配が全くありません。自分の前方で死を予感させるシュプールを描く軽自動車。現実を受け入れがたい瞬間でした。しかもその直後。とうとう対向車がやってきたんですよ。私はもう、ハッキリ言って気が気でなくなりました。かなり遅いスピードとは言え、対向車と接触しようものなら大惨事にもなりかねないです。ただ幸いだったのが、すでに対向車はその軽自動車の尋常ならぬ挙動に気づいていたんでしょう。対向車もかなりのスピードを落とし、最終的には停車していました。そして軽自動車は、路肩駐車していた車と同様、寸前の所でかわしていたんです。

流石にこれは放っておけないと思い、警察に連絡しようと思ったんですが、幸いにも近くにいた人が、携帯電話で何やら警察に連絡している感じの声が聞こえてきたので、私は少し安堵の息を吐き、もう関わったらいけないと思って、裏道に進む事にしました。と、そう決心した際に、交差点に差し掛かったんですが、丁度進行方向が赤になり、私は停止しました。

軽自動車は平然と無視してましたけど。

そして早まる鼓動も落ち着き、私は買い物を済ませ、帰路についた訳なんですが、どうしてもあの後どうなったのか気になり、軽自動車が蛇行運転していた場所に再び赴いたんですよ。恐らくもういないだろうとはわかっていたんですが、もしもの事があったらと思うと、いてもたっても居れなくなったので、もう一度現場に戻る事にしたんですよ。

そしたらね、その車のものであろう、車のバンパーの破片が所々散らばってました。

運転していた人もそうですが、当時近くにいた人達に何事も無い事を祈るばかりです。今現在、その現場で事故があったとかという類の情報は入ってないので、恐らくケガ人は出ていないと思いますが・・・

皆さんも交通事故には気をつけましょう。自分が気をつけていても、向こうから降りかかってくる場合もありますからね。