Smile
えーどうもこんにちは。
CREA 9月号で悶絶しているOtomaniaです。
先日、ものすごく久しぶりに朝マックしたんです。
最近入手した自転車で公園を走ろうと思って出かけた矢先、あまりに空腹だったもので、少しだけお腹を落ち着かせてから公園に行こうと思った次第だったんです。
すぐさま、公園の近くにあるマックに到着。すでに夏休みに入っているせいか、店内は少しだけ混雑しておりました。そしてレジの前で順番待ちをしている際、私の後ろに、ちょっとした団体様がやって来たんです。
その団体とは、頭は茶髪で肌は真っ黒、トップはチューブトップオンリーだったり、中には、下手すりゃ普通のインナーより面積の狭いPLAY BOYのYバックのみの子だったり、殆どの子の顔は過剰とも思える塗り具合。
どこからどう見ても、頭が良さそうには見えない10代女性の団体でした。
女3人集まれば姦しいと言いますが、その団体はその3倍で10人ほど。
姦しいという言葉と通り越して、ちょっとした騒音でした。心の中で「うるさいなぁ(CV:大山のぶ代」と呟きながらも、注文する時だけなんだから少し我慢すればいいので、私は向こうの集まりになるべく意識を集中させないようにしました。
私が店内でレジ待ちをしていた際、レジスターは2台使われていて、自分の番になったら空いているレジへ進むといった感じだったんですが、レジに立っていた店員さんは2人とも男性で、片方はちょっとした爽やかボーイ、そしてもう一方は
ただのメガネでした。
そして暫くして、メガネのレジが空いたので、私はすかさずそちらに移動したところ、メガネがそそくさとレジから離れたんです。「ああ、前に並んでいた人が注文した物を用意してるんだろうなぁ。」って思いながら待っていました。
ちょっと経ってから、メガネが戻ってきました。やはり私の直前に注文したものを集めていたようです。メガネは商品をお客さんに渡し、やっと私の番が回ってきたと思った瞬間、信じられないことが起こりました。
なんとそのメガネ、私がレジの前にいたにも関わらず、
踵を返すかの如く、調理場の奥へと消えていったんです。休憩入るんなら、せめて私の注文受けてからにするか、レジの前に「隣のレジにお並び下さい。」などの札を立てるのが、客へのマナーじゃないのかと、いつもは穏やかな私も、今回ばかりは少々憤慨してしまいました。
この瞬間、私の中で
"ただのメガネ"が"クソメガネ"にクラスチェンジしました。
しかもほぼ同時に、隣の爽やかボーイが前のお客さんの注文を終えたところで、レジの前には例の
黒い騒音集団。「しまった!やられた!
はめられた!」と心の中で叫んだものの、どうせこっちの事なんかお構いなしに、我先へと注文するんだろうなと思っていたんですが、直後、予想だにしていなかった事が。
その中の一人が私に、
「あの、先にどうぞ・・・」と少々遠慮がちに、うつむいた顔を少々強張らせて、やや上目遣いで私に声をかけてきたんです。
私は正直面食らいました。「どうせあんな見た目なんだから、マナーの"マ"の字も知らないんだろう。」と勝手に決め付けていた連中が、ちゃんと順番というものを守っていたんです。しかもその「先にどうぞ」と言ったその子の表情は、ごく普通、いや普通以上にあどけなく、"無垢"という単語がぴったり当てはまる可愛らしい表情を浮かべていたんです。
私はできるだけの笑顔で「ありがとう。」って返すと、その子は少々顔を赤らめながら、「い、いえ!」と、これまた可愛らしい笑顔を見せてくれるじゃないですか。おまけに、周りににいた子達も、どうぞと言わんばかりに場所を空けてくれるんです。これには、流石のお兄さんもクラッと来ちゃいました。と同時に、その子達に対して、勝手に無礼者のレッテルを貼っていた自分に反省し、心の中でその子達に謝りました。
注文も終わり、程なくして出てきたソーセージエッグマフィンを食べ終え、さぁ走りに行くかーなんて思いながらお店を出ようとした際、先ほどの集団の前を通ることになったんですが、やっぱり女の子が集まると、五月蝿いのは変わりないようでした(笑 と、その子達の前を通り過ぎる際、「どうぞ。」と言ってくれた子と目が合いました。
するとその子、真夏の向日葵のような、明るくてとても元気いっぱいな笑顔を私にくれました。私も負けじと、彼女へ笑顔をお返ししました。お店を出る直前、店の中を振り返ると、目に留まった箇所にはこう書いてありました。
"スマイル 0円"
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